CHIBI ART ── COLUMN
微笑みかける、隣で。
ベネトンの広告を初めて観た時、ショックだった。 その違和感を、うまく言葉にできないまま、何年も過ぎた。 その違和感を、うまく言葉にできないまま、何年も過ぎた。 しかし、ある時、一冊の本に出会う。あの広告を作った男が、自分で書いた本だった。
『広告はわたしたちに微笑みかける死体』
オリヴィエロ・トスカーニ
ページをめくりながら、少しずつわかってきた。広告に対する彼の考えは、全て真実だった。きれいごとが一行もなかった。
「広告は罠だ」
ちびアートの松明の一つは、トスカーニの言葉から来ている。
衝撃で人を振り向かせるのは、いちばん簡単なやり方だ。トスカーニはそれを最後までやり切った男で、私はその覚悟には頭を下げる。
でも、私が立っている場所はそこじゃない。
もっと力のある表現がしたい。
ちびアートの原点のひとつは、そこにある。
ちびアート